車田正美さんの元マネージャーは誰?
車田正美さんの元マネージャーについて、今回提供された報道では実名は明らかにされておらず、「A氏」とされています。
A氏は突然現れた人物ではなく、2000年代に車田正美さんの担当編集をしていた人物だったと報じられています。
その後は車田正美さんのライセンスなどを管理する会社で経理を担当し、お金の出入りや外部との交渉にも深く関わるようになったそうです。
つまり今回の46億円横領被害は、まったく知らない人物にお金を持ち逃げされた、という単純な話ではありません。
長く仕事を任せてきた人物をめぐる問題だったからこそ、車田正美さんのショックも相当大きかったことが会見での言葉から伝わってきます。
システムエンジニアとして仕事をしていると、「長年任せているから大丈夫」という感覚が一番怖かったりします。
システムでも担当者一人しか管理方法を知らない、いわゆる属人化が進むと、その人がいなくなった瞬間に「パスワードどこ?」「この処理、誰が分かるの?」という軽いパニックが始まります。
今回の報道を見て感じるのも、金額の大きさだけでなく、重要な業務や権限が特定の人物に集中する怖さです。
もちろん、業務を任せること自体が問題なのではありません。
ただ、「信頼すること」と「チェックしなくていいこと」は別物なんですよね。
では、A氏について現在どこまで分かっているのでしょうか。
元マネージャーA氏の実名は公表されている?
今回提供されたテレビ朝日系(ANN)と日テレNEWS NNNの報道では、元マネージャーの実名は確認できません。
テレビ朝日系(ANN)では「A氏」、日テレNEWS NNNでは「元マネージャーら」と伝えられています。
そのため、ネット上の情報などから「この人物では?」と実名を推測して断定するのは避けたほうがいいでしょう。
なお、現段階で提供された報道は損害賠償請求についての内容であり、A氏について「容疑者」とする記載もありません。
車田正美さん側は、A氏らに対して約28億9000万円の損害賠償を求め、東京地裁に訴えを起こしています。
ここは意外と重要なポイントです。
ニュースを見ると「46億円」「横領」という強烈な数字に目を奪われますが、報道されている範囲と推測は分けて考える必要がありますね。
では、車田正美さんとA氏には、もともとどのような接点があったのでしょうか。
元マネージャーA氏は2000年代に車田正美さんの担当編集者だった
A氏は、2000年代に車田正美さんの担当編集をしていた人物だとテレビ朝日系(ANN)が報じています。
その後、車田正美さんのライセンスなどを管理する会社で経理を担当するようになったとされています。
漫画家と担当編集者という関係から始まり、やがて会社のお金やライセンスに関わる仕事まで任されるようになったわけですね。
長年一緒に仕事をしてきた相手なら、信頼が積み重なっていくこと自体は不思議ではありません。
車田正美さんも会見で、漫画の執筆活動に専念するため、その他のことをA氏に任せていた趣旨の説明をしています。
40代になって仕事を振り返ると、信頼できる担当者に「ここは全部お願い」と任せられるありがたさはよく分かります。
ただ、システム運用なら管理者権限を一人に全部渡して監査ログも見ない状態は、考えただけで胃がキュッとなります。
今回のケースも報道を見る限り、A氏が経理だけではなく、さまざまな交渉の窓口にもなっていた点が気になります。
では、なぜ車田正美さんはそこまで幅広い業務をA氏に任せることになったのでしょうか。
車田正美さんが元マネージャーA氏に経理やライセンス管理を任せた経緯
車田正美さんは、漫画の創作や執筆活動に集中するため、A氏にお金の管理などを任せていたと説明しています。
会見では「他のことはお前に任せるからな」という感覚で仕事をしていたことも明かしています。
さらに車田正美さんは、個人で活動していたころの収入について「2、3億円あればいい」と考えており、口座に10億円を超える金額が入っているとは思っていなかったと語っています。
「聖闘士星矢」は日本だけでなく、中国や東南アジアなどでも人気があり、現在もグッズなどからライセンス料が発生していると報じられています。
作品を描く仕事と、世界規模で動くライセンス収入を管理する仕事では、必要な能力もかなり違いますよね。
専門外の部分を信頼できる人に任せたいという判断そのものは、とても自然に感じます。
一方で、ITの現場でも「詳しい人に全部任せる」は便利な反面、ブラックボックス化の入口になりがちです。
担当者しか分からない仕組みが完成すると、普段はものすごく楽なのに、問題が起きた途端に難易度が一気に跳ね上がります。
今回の件でも、A氏が会社口座だけでなくライセンス契約などにも関与していたとされており、管理範囲の広さが被害拡大につながった可能性は考えられそうです。
そして気になるのが、約46億8600万円ものお金が具体的にどのような方法で動かされたとされているのかです。
車田正美さんの46億円横領被害は何があった?元担当の手口と発覚経緯を解説!
車田正美さん側の主張によると、複数の会社から合計約46億8600万円が横領されたとされています。
報道されている手口は、会社口座からの無断送金だけではありません。
車田正美さん側によると、よく似た名前の会社を作ってライセンス料を振り込ませるなど、外から見ただけでは気付きにくい方法も使われていたとされています。
さらにテレビ朝日系(ANN)の報道では、中国とのやり取りで契約書を勝手に作ったり、ライセンス契約書を偽造したりしたとの車田正美さん側の弁護士の説明も紹介されています。
「46億円も動いたら、さすがに途中で気付くのでは?」と思いますよね。
ところが、車田正美さんは創作活動に専念し、お金の出入りなどをA氏に任せていたと説明しています。
システムエンジニアの仕事に置き換えると、管理者権限を持つ人が処理を実行し、その人自身がチェックまで担当しているような状態はかなり怖いです。
問題が起きない間は効率的でも、異常を見つける別の目がなければ、不正やミスを発見するまで時間がかかります。
今回の報道からも、「信頼して任せる」と「仕組みとして監視する」は両立させなければいけないと感じますね。
では、約46億8600万円という桁違いの被害は、どのように積み上がったとされているのでしょうか。
被害総額は約46億8600万円とされている
車田正美さん側が主張している横領被害の総額は約46億8600万円です。
一般的な金銭トラブルとは文字どおり桁が違うので、この金額だけを見て「いったい何をしたら46億円になるの?」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
テレビ朝日系(ANN)の報道によると、「聖闘士星矢」は中国や東南アジアなどでも現在までグッズが販売されており、そのライセンス料も被害に遭ったとされています。
産経新聞は、2018年ごろから約6年間にわたって計約46億8000万円を横領したと車田正美さん側が主張していると報じています。
一方、日テレNEWS NNNでは、車田正美さんが会見で「10年以上にわたり横領を続けていた」と述べたことも伝えられています。
期間について報道上の表現に違いがあるため、記事では同じものとして断定せずに見ておく必要があります。
世界規模の人気作品になると、単行本の印税だけでなくグッズなどからもお金が動きます。
だからこそ次に気になるのは、その巨額のお金をどうやって動かしたのかですよね。
会社口座から無断送金していたとされる手口
報道されている手口の一つが、車田正美さんが代表を務める会社の口座から別の口座へ無断で送金する方法です。
日テレNEWS NNNでは、元マネージャーらが車田正美さんの複数の会社から自身の口座へ無断で送金するなどした、とする車田正美さん側の主張が伝えられています。
もともと経理などを任されていた人物だったことを考えると、会社のお金にアクセスできる立場だったことがポイントになりそうです。
SE目線では、「操作できる権限を持つ人」と「操作内容を承認する人」を分けるのはかなり大事です。
重要なシステムなら、担当者が「自分で申請、自分で承認、自分で実行」できたら、セキュリティ担当から秒速でツッコミが入ります。
お金の管理も似たところがあり、信頼関係とは別にダブルチェックできる仕組みが必要だったのではないか、と今回の報道を見て感じます。
そして、さらに驚かされるのがライセンス料をめぐって報じられた方法です。
よく似た名前の会社を作りライセンス料を振り込ませたとされる
テレビ朝日系(ANN)によると、A氏はよく似た名前の会社を作り、そちらへライセンス料を振り込ませていたとされています。
さらに車田正美さん側の野崎智裕弁護士は、中国とのやり取りについて、A氏が勝手に契約書を作ったり、ライセンス契約書を偽造したりしたと説明しています。
会社口座から直接お金を動かす方法だけではなく、本来入ってくるはずのお金の入口そのものを変えていた、という主張になります。
これはITに例えるなら、データを保存したあとで盗むのではなく、最初から保存先を別サーバーへ向けてしまうようなイメージです。
正常な入金先だと思って処理されれば、受け取る側も異常に気付きにくくなります。
しかもA氏はさまざまな交渉の窓口になっていたと報じられています。
窓口、契約、経理という重要ポイントに同じ人物が関与できる状況だったとすれば、チェック機能が働きにくかった可能性はありそうですね。
それでも永久に分からなかったわけではありません。
思わぬところから、お金の流れに疑問が持たれることになります。
46億円横領被害が税務調査で発覚した経緯
今回の問題が表面化したきっかけは、2024年に行われた税務調査だったと報じられています。
テレビ朝日系(ANN)によると、税務調査で「おかしな金の流れがある」と指摘され、調査したところA氏による横領が判明したとされています。
その後、A氏本人に事情を聴いたところ事実を認めたため、解雇したということです。
産経新聞も、2024年の東京国税局による税務調査で発覚したと報じています。
内部からではなく、外部のチェックをきっかけに問題が見つかったという部分はかなり印象的ですね。
システムの世界でも、自分たちでは「普通に動いている」と思っていた環境を第三者が監査すると、とんでもない設定が発掘されることがあります。
「これ誰が設定したんですか?」に対して全員が静かになる、あの瞬間はなかなか気まずいものです。
今回のケースとはもちろん性質が違いますが、第三者による監査が大きな問題を見つけるきっかけになる点は共通しています。
では、被害額が約46億8600万円とされているのに、なぜ裁判で求めている金額は約28億9000万円なのでしょうか。
ここには、すでに返済された金額が関係しています。
車田正美さんの46億円横領被害で約28億9000万円を請求した理由
車田正美さん側が約46億8600万円の被害を主張しながら、今回の裁判で求めているのは約28億9000万円の損害賠償です。
金額が違う大きな理由は、これまでに約18億円が返済されているためです。
「46億円横領されたのに28億円を請求?」と数字だけ見ると少し分かりにくいですが、ここを整理するとニュース全体がかなり理解しやすくなります。
それでも約29億円ですから、個人の金銭感覚ではもはや電卓を二度見するレベルですね。
車田正美さんは、回収できた場合には困っている人のために使いたいという趣旨の発言もしています。
ここからは、返済済みの金額と東京地裁への提訴について整理します。
約46億円のうち18億円はすでに返済された
車田正美さん側によると、これまでに約18億円が返済されています。
テレビ朝日系(ANN)は、約18億円が返済された一方、その他の損害について返金されていないため、A氏らに約28億9000万円の賠償を求めたと報じています。
産経新聞でも、すでに約18億円が弁済されており、残額を回収するため訴訟に踏み切ったとされています。
46億円という最初の数字だけが強烈なので、「46億円を丸ごと取り戻すための裁判」と受け取ってしまいそうですが、実際の報道内容とは少し違います。
こういうニュースは、最初の数字だけでなく「被害総額」「返済済み」「現在の請求額」を分けて見ると分かりやすいですね。
そして残る損害をめぐり、車田正美さん側は法廷での解決を求めることになりました。
車田正美さんが元マネージャーらを東京地裁に提訴
車田正美さんは2026年9月2日、元マネージャーらに約28億9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと報じられています。
今回提供された報道で確認できるのは、車田正美さん側が損害賠償を求めて提訴したという段階です。
そのため、裁判所による最終的な判断がすでに出たかのように書くのは適切ではありません。
また、「横領」という言葉だけから刑事裁判と混同しないよう注意したいところですね。
日テレNEWS NNNによると、車田正美さんは回収できた場合、「困っている人のために使いたい」と話しています。
約46億円という数字に注目が集まりますが、車田正美さん自身にとってより大きかったのは、長年信頼して仕事を任せていた人物をめぐる問題だったことなのかもしれません。
続いて、車田正美さんが会見で語った現在の心境と、今後の漫画家としての活動を見ていきます。
車田正美さんの46億円横領被害後の現在は?
車田正美さんは今回の出来事について、一時は人間不信になりかけるほど大きなショックを受けたと明かしています。
ただ、漫画家として歩みを止めるつもりはないようです。
2026年9月2日の会見では、「聖闘士星矢」や車田漫画を愛する世界中の読者のため、これからも執筆を続けたいという意向を語っています。
約46億8600万円という被害額にはどうしても目を奪われますが、車田正美さんの発言を追っていくと、単なる金銭問題ではなかったことが分かりますね。
長年信頼して重要な仕事を任せていた人物をめぐって起きた問題だからこそ、精神的なダメージも大きかったのでしょう。
40代になって仕事をしていると、最後は「誰を信頼して仕事を任せるか」が意外と重要だと感じる場面があります。
とはいえ、信頼をセキュリティ対策にしてしまうのは危険です。
IT業界風に言えば「信頼しているからログは確認しません」は、ちょっと怖すぎます。
人を信頼しながらも、お金や重要な権限については複数人で確認できる状態にする。
今回のニュースは、そんな当たり前だけれど難しいことを改めて考えさせられる出来事でもありますね。
まずは、車田正美さんが会見で明かした率直な心境から見ていきましょう。
車田正美さんは「人間不信にもなり掛けた」と会見で心境を告白
車田正美さんは会見で、一時は人間不信にもなりかけたほどだったと明かしています。
また、問題が発覚した当時について、信じられなかったことや、怒りを通り越してやるせない気持ちになったことも語っています。
車田正美さんは漫画の創作に専念するため、お金の出入りなどをA氏に任せていたと説明しています。
仕事を任せられるほど信頼していたからこそ、問題を知ったときの衝撃も大きかったのでしょう。
会社員として考えても、金額以上に「ずっと信頼していた相手だった」という部分が重く感じられます。
業務の属人化は「その人が休むと困る」という程度ならまだ笑い話になりますが、お金や契約まで一人に集中すると笑えません。
任せる相手を疑い続ける必要はありませんが、重要な処理ほど定期的に第三者がチェックする仕組みは必要ですね。
そんな大きな出来事を経験した車田正美さんですが、会見では今後について前向きな言葉も残しています。
車田正美さんは聖闘士星矢などの執筆活動を続ける意向
車田正美さんは、これからも漫画家として執筆を続けていく意向を示しています。
会見では、世界中の「聖闘士星矢」や車田漫画を愛する読者のため、まだ頑張って執筆を続けていきたいと語りました。
72歳になった車田正美さんが、大きなトラブルのあとにも「読者のために描く」と話しているのは印象的ですね。
さらに日テレNEWS NNNによると、車田正美さんは損害を回収できた場合について「困っている人のために使いたい」としています。
46億円という数字だけを見ると、どうしても「どれだけ稼いでいたの?」という方向へ興味が向きがちです。
ただ、今回提供された報道を通して見ると、ニュースの核心は、漫画制作に集中するため長年仕事を任せていた人物をめぐって巨額の金銭問題が発覚した点にあります。
そして発覚のきっかけとなったのは、本人が口座を見て偶然気付いたことではなく、2024年の税務調査だったとされています。
システムエンジニアとしては、この部分が妙に刺さります。
人間は信用できても、人間の記憶や注意力まで100%信用するのは難しいので、チェックする仕組みを用意する。
それはシステムでも会社のお金でも同じなのかもしれませんね。
車田正美さん側とA氏らをめぐる問題については東京地裁での訴訟が始まった段階なので、今後どのような判断が示されるのかも注目されそうです。
