サブゥーが60歳で死去…突然の訃報に世界が衝撃
2025年5月、プロレスファンにとって衝撃的なニュースが飛び込みました。
“アラブの暗殺者”の異名を持つハードコアレスラー、サブゥーさんが60歳で亡くなったと報じられたのです。
ECWを中心に数々の名勝負を生み、日本でも圧倒的な人気を誇った彼の訃報に、世界中のレスラーとファンから追悼の声が寄せられました。
死去が報じられた経緯と日程の詳細
サブゥーさんの死去は、2025年5月10日に報じられました。
発表によると、自宅で倒れているところを家族が発見したとのことです。
その後、複数のメディアが訃報を伝え、ECW時代の盟友や世界中のプロレスファンから追悼の声が広がりました。
特にSNSでは、彼の代表的な試合シーンを引用した投稿や、本人の生前のインタビュー動画が一気に拡散され、再び“サブゥー伝説”に火がつきました。
筆者も、学生時代にプロレス専門誌で彼の記事を読んだことがあります。
テーブルに突っ込んで流血しても立ち上がる姿に、「本気で命をかけてるんだな」と感じたものです。
そんな“魂を削るようなレスラー”が逝ってしまったと思うと、胸が締めつけられます。
死因は何だったのか?公式発表の有無と状況
現時点での報道によると、死因は明らかにされていません。
関係者の話では、長年の持病や体調不良を抱えていたという情報もあり、健康面に不安を抱えた晩年だったようです。
レスラーとしては身体に大きな負担がかかるスタイルだったため、後遺症や慢性的な痛みとも向き合っていた可能性があります。
実際、晩年はイベント出演も減り、SNSでの発信も控えめでした。
私自身、40代になってから「健康を損なうと何もできない」と痛感しています。
サブゥーさんのように若い頃に無理をして頑張り続けた人ほど、後になって代償が出てくるのはプロレスに限った話ではないですよね。
レスラー人生の激しさと、それに伴う晩年の静けさが、あらためて人生の儚さを感じさせます。
サブゥーとは何者か?伝説を築いたプロフィールと経歴
サブゥーさんはその過激なファイトスタイルとミステリアスなキャラクターで、90年代のプロレス界に確かな爪痕を残したレスラーです。
一度見たら忘れられない出で立ちと、命を削るような試合運びは、まさに“ハードコア”そのもの。
ここでは、そんなサブゥーさんの生い立ちとプロレス人生を振り返ります。
本名・出身地・身長など基本プロフィール
サブゥーさんの本名はテリー・ブランク。
1964年、アメリカ・ミシガン州に生まれました。
身長は約183cm、体重は100kg前後と、平均的なアメリカンレスラーの体格を持っていました。
リングネームの「サブゥー」は、アラブ系の暗殺者をイメージしたギミック(キャラ設定)から来ており、口数少なく、狂気に満ちた存在として登場するのが定番でした。
ちなみに、実の伯父はプロレス界のレジェンド「ザ・シーク」であり、サブゥーさん自身も幼少期から過激なプロレスの影響を受けて育ったといいます。
私から見ると、この“キャラ設定と実人生のリンク”って、まるで起業家や技術者が自分のブランドを作る過程に似ているなと感じます。
見せ方やイメージも実力のうち、という点でプロレスはとても現代的ですね。
デビューからECW黄金期までのキャリア年表
サブゥーさんのプロレスデビューは1985年。
初期はインディ団体を中心に活動していましたが、1990年代に入り、ポール・ヘイマン率いるECW(Extreme Championship Wrestling)でブレイクします。
ECWでは、有刺鉄線マッチ・テーブルクラッシュ・流血戦といった“超ハードコア”な試合で頭角を現し、瞬く間にカルト的な人気を獲得。
その後、WWEやTNA(現インパクト・レスリング)にも参戦し、世界中で活躍の場を広げていきました。
特にECW時代のサブゥーさんは、「ただの試合」ではなく「見る者の心に焼きつくドラマ」を提供してくれる存在でした。
私も彼の試合映像をVHSで擦り切れるほど見た世代なので、そのエネルギーと狂気は今でも鮮明に思い出せます。
日本との関係も深かったサブゥーの足跡
サブゥーさんが“伝説”と呼ばれる理由のひとつに、日本との深い関わりがあります。
ハードコア路線が受け入れられにくかった当時のアメリカに対し、日本では彼のスタイルが熱狂的に歓迎されました。
ここでは、彼の日本での活躍や、ファンがなぜこれほど心を動かされたのかを掘り下げていきます。
FMWなどでの来日と大仁田厚との因縁
サブゥーさんは1990年代初頭からFMW(フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング)に頻繁に参戦しており、大仁田厚さんとのデスマッチは特に有名です。
日本初の“本格ハードコア”外国人レスラーとして、観客の心を一瞬で掴みました。
とくに、大仁田さんとの有刺鉄線マッチは「命懸け」の文字が似合うほど壮絶で、リング上の凶器と流血がむしろ“美学”として成立する試合でした。
私が学生だった頃、FMWの深夜放送を録画して観ていたのを思い出します。
翌日友人と「昨日のサブゥー、ヤバかったな…」と語り合うのが定番でした。
あれほど“興奮と恐怖”を同時に味わえるスポーツって、他にありません。
日本ファンが語る“熱狂”の理由とは?
日本のプロレスファンがサブゥーさんに魅了された理由のひとつは、「本当に命がけで闘ってる」と感じさせるリアリティでした。
打撃音、流血、絶叫――それらすべてが“演出”に思えない迫力を持っていたのです。
さらに、控えめなマイクパフォーマンスや無口なキャラも、逆に神秘性を高めました。
リング上の激しさと、リング外での静けさ。このギャップに惹かれたファンも多かったようです。
現代のSNS全開なレスラーたちとは逆のアプローチですが、だからこそ“記憶に残る存在”だったとも言えるでしょう。