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絹谷幸二さんが死去!死因や年齢など経歴!洋画界のレジェンドの歩んだ人生と名作を辿る

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絹谷幸二さんが死去|悪性リンパ腫で82歳、訃報の詳細まとめ

絹谷幸二さんが2025年8月1日、悪性リンパ腫のために82歳で亡くなりました。
日本の美術界をけん引してきたレジェンドの訃報に、SNSでは驚きと悲しみの声が広がっています。

筆者自身、IT業界でシステムエンジニアを20年以上やってますが、デジタルに囲まれた毎日の中で、アナログな“色”や“感性”に触れると、なんというか脳がじんわり喜ぶんですよね。
そんな意味でも、絹谷幸二さんのような“色で殴ってくる画家”の存在は、心の充電器みたいなもんでした。

ちなみに「悪性リンパ腫」は、免疫系のがんの一種で、年齢が高くなるほどリスクが上がる病気です。
近年では治療法も進化していますが、それでも高齢になると体への負担は大きい。
そう思うと、晩年まで活動を続けていた絹谷幸二さんのエネルギーには脱帽です。

SNSでは、アート関係者や著名人からの追悼コメントも多数。
「色彩の魔術師、安らかに」「あの情熱が忘れられない」「天空美術館、行っておいて本当によかった」など、感謝や称賛の言葉が並んでいました。

同業者から見ても「自分らしい表現を貫く」という姿勢って簡単そうに見えて、本当に難しい。
それを半世紀以上も続けてきた絹谷幸二さん。
ちょっとやそっとじゃ真似できません。

洋画界の巨匠・絹谷幸二さんの経歴と功績

絹谷幸二さんは1943年、奈良県生まれ。
歴史や自然が豊かな環境で育ったことで、幼少期から美術への感性が育まれたといいます。

東京藝術大学の油画科を卒業し、さらに壁画科の大学院へと進学。
その在学中に出会ったのが「アフレスコ」という壁画の古典技法です。

その後、イタリア・ヴェネツィア・アカデミアへ留学。
ここでアフレスコを現地で学びながら、独自の表現スタイルを磨いていきました。

帰国後は、その斬新な色使いと構図で一気に注目を浴び、1974年には「画壇の芥川賞」とも言われる「安井賞」を当時最年少で受賞。
これを皮切りに、日本の洋画界で確固たる地位を築いていきました。

僕のようなエンジニア業界でも、若くして大きな賞を取る人はいますが、そこから“第一人者”として認められるのはまた別の話。
絹谷幸二さんは、その両方をモノにした稀有な存在だと感じます。

2000年代以降は教育者としても活躍し、東京藝大や大阪芸術大学で後進の指導にあたるなど、アート界全体を底上げしてくれた功労者でもありました。

その業績が認められ、2014年には文化功労者に。
翌年にはNHK放送文化賞を受賞、そして2021年にはついに文化勲章を受章しています。

では次に、絹谷幸二さんの代名詞とも言える「フレスコ画」について、もう少し詳しく見ていきましょう。


フレスコ画で開花した唯一無二の画風

絹谷幸二さんの作品を語る上で欠かせないのが「フレスコ画」。
耳慣れない方も多いと思いますが、これは“生乾きの漆喰壁に描く”という、超クラシカルな技法なんです。

ざっくり言うと「塗料が壁と化学反応してガチっと固まる」ため、長持ちするし色の深みも出るんですが…一発勝負。
修正がきかない。

これ、エンジニアでいうなら「コード一発書きで後戻り禁止」みたいなもんです。
失敗したら、最初からやり直し。
精神力と集中力が問われます。

そんな“ガチンコ技法”を使いながら、あれだけ大胆でカラフルな絵を描いていたなんて、もう尊敬しかありません。
しかも現代風のモチーフや構図を織り交ぜ、伝統と革新を見事に融合させていました。

代表作としては「炎舞」「楽園幻想」などがあり、どれも壁面いっぱいにエネルギーがぶち込まれたようなパワフルな作品ばかり。

絵に込められた“勢い”がすごすぎて、見てると体温上がる感覚、あれは唯一無二です。

若手を育て続けた教育者としての姿勢

教育者としての絹谷幸二さんも、実に“熱かった”んです。

自らが学生時代に受けた刺激や経験を、次世代に伝えるべく、東京藝術大学や大阪芸術大学で教鞭をとり続けました。
生徒からは「本気で叱ってくれる先生」「魂ごとぶつけてくる」と評されていたとか。

さらに、自身の名を冠した「絹谷幸二賞」を設立。
これは若手の芸術家を対象にしたアートコンテストで、作品の力だけでなく、アーティストの“志”や“熱量”も見られるという独自のスタイルでした。

また、文化庁主催の「子供夢・アート・アカデミー」でも講師を務め、小中学生にも芸術の楽しさを伝える活動にも熱心でした。

エンジニア業界でも“後進育成”ってかなり課題なんですが、「個を見て、志を引き出す」という姿勢は、本当に見習うべきだなと感じました。

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